研究所ブログ

研究所の蔵書、紹介します。その1

2024年度の心理学セミナーと定例研修会の参加者募集は締め切りました。ありがとうございました!!

心理学セミナーは参加者のご紹介があればご参加いただけます。ぜひご検討ください。

さて、長らくお休みしていた「研究所の蔵書、紹介します」ブログ、改めて今月から再開します!

今までの本は残念ながらHPリニューアルに伴い見れなくなってしまいましたが、これからも

心理臨床に関係あるなしにかかわらず、蔵書をどしどし紹介いたします。

本を選ぶとき、良かったら参考になさってくださいね。

今回は、村上陽一郎著 「ペスト大流行 ‐ヨーロッパ中世の崩壊‐ 」 岩波新書 です。

19世紀末に、新千円札の顔となった北里柴三郎に菌が発見されるまで、

有効な治療方法がなかったペスト。

中世ヨーロッパにおいて、推定される致死率は50バーセント以上、

死者約7千万人ともいわれるペストの凄まじさが、

文献を通して多面的に解説されています。

伝染病は、人間世界そのものを変える恐ろしさがあります。

当時の人々も必死に病因の追及や、伝染経路および治療法の究明がされましたが、

根も葉もないデマによって、多くの悲劇も起こりました。

21世紀のコロナ禍の世界も、同様なことが起こりました。

人間の本質は、中世も今も変わらないのかもしれませんね。

また次回もお楽しみに!

 

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